浮気調査を依頼するとなると「探偵社」に依頼するのが相場ですが、相場といえば気になるのが「費用相場」に関することでしょう。
一口に「探偵社の浮気調査の費用」といっても探偵社ごとに料金体系が異なるため、比較が難しくて「どのくらい費用がかかるのかわかりにくい!」と悩んでしまう人も多いです。
探偵に浮気調査を依頼する前の費用に関する基礎知識
一口に探偵社といっても全国に数多くの探偵社が営業しており、ネットで検索してみるとさまざまな探偵社のホームページを見つけることができます。
探偵社のホームページには費用に関する記載もありますが、何社か見てみると記載の仕方が大きく異なるのがわかります。
また、同じ料金体系で設定している探偵社でも、料金設定が大きく離れていることも珍しくありません。
他業種と比較して費用が離れやすい背景には、「浮気調査という仕事の性質」が関係しています。
浮気調査は、同じ案件でも探偵社によって「必要な日数」「必要な道具」「必要な調査員の数」などが異なるため、基本的な料金設定だけでも大きな開きが生まれやすいのです。
標準的な探偵社の調査費用構成
探偵社に浮気調査を依頼するにあたって、費用について「どういった内訳になっているのかわからない」という疑問を感じている人も少なくありません。
調査料金
「調査料金」もしくは「基本料金」は、浮気調査を依頼する際の料金の基本的な部分です。
探偵社によっては調査料金を安く設定しているところもありますが、浮気調査の費用はこの調査料金に後述するさまざまな費用が加算されて決まります。
なので、最終的に支払う費用がホームページで提示されている調査料金から大きくかけ離れることも珍しくありません。
経費※実費
「経費」もしくは「実費」は、浮気調査を実施したうえで実際に発生した経費のことです。
例えば「電車賃」や「ガソリン代」「入店のためにかかった費用」などが含まれます。
浮気調査は、調査対象者の行動によって調査員の行動も決まるため、多くの場合は調査後に清算される費用となります。
手数料※報告書作成費
「手数料」は、浮気調査の報告書作成の手数料など、浮気調査において発生するアクションにかかる費用です。
探偵社によってどのアクションに手数料が発生するかは異なり、調査料金に手数料が含まれているケースもあります。
追加料金
「追加料金」は、見積もり時には想定していなかった行動などにかかった出費に関する費用です。
例えば「浮気調査の日数が延長された」「調査員の人数を増やした」など、浮気調査の進行度合いに応じて必要になったアクションに関する費用清算を行います。
悪質な探偵社の場合は調査料金を安く提示して、難癖をつけて高額な追加料金を請求するというケースもあるので注意しましょう。
解約料
「解約料」は、契約後に調査が完了するまでに解約した場合に支払う費用です。
解約料の有無は探偵社や契約内容によって異なりますが、一般的に契約後に調査が進んでいるほどに高額になるケースが多くなります。
余談ですが、契約内容に反する行動によって発生する「違約金」とは性質が大きく異なります。
探偵社の主な3つの料金体系と費用の相場
冒頭でも触れていますが、浮気調査の費用に関する「料金体系」は、探偵社によって異なります。
①時間料金制
「時間料金制」は、調査時間に応じて料金が変動する料金体系です。
基本的に「調査員1人あたりの単価×調査人数×調査時間」で調査料金が決定されます。
時間料金制の相場とメリットは?
- 調査員1人あたりの費用の相場は5,000円~12,000円
- 調査が簡単だと費用が安く済む
ホームページに表示されている単価には調査員数名分の単価が表示されているケースもあるため、相場よりも大幅に高額な単価を表示している場合には調査員2~3人分の料金設定である可能性があります。
浮気調査の費用においてベーシックな料金体系であり、調査費用の計算が比較的単純な構造なのでわかりやすく、調査にかかる手間が少ないほど費用を抑えられるというメリットがあります。
費用を抑えたい場合、調査対象者の行動パターンに関する情報が多い場合など、ピンポイントで調査員が行動できる条件が整っている案件におすすめの料金体系です。
時間料金制のデメリットは?
- 調査が困難で時間がかかると高額になってしまう
時間料金制のメリット「調査時間が短いほど費用を抑えられる」というメリットは、逆にデメリットにもなり得るのです。
浮気調査は千差万別であり、案件によっては調査対象者の行動予測が難しくて時間がかかってしまうケースもあります。
時間料金制は「単価×人数×時間」で基本的な料金が決まるため、「時間」の部分が大きくなるほど最終的な費用も高額になってしまうのです。
そのため、調査対象者の行動パターンが予測困難である場合など、調査に時間がかかることがわかっているケースではこの料金体系は不向きであるといえます。
②パック料金制
「パック料金制」は、調査料金や経費などがすべて含まれた定額の料金体系です。
追加料金の有無に関しては、探偵社によって料金設定が異なります。
パック料金制の相場とメリットは?
- パック料金制の費用相場は30万円~60万円
- 見積もり以上の費用を請求されない
一見すると高額に見えるかもしれませんが、浮気調査はどうしてもこれくらいの費用がかかるものであり、諸経費コミコミの料金設定の場合だと割安になるケースも珍しくありません。
パック料金制のメリットは、見積もり時点で提示された金額以上の費用を請求されないケースが多いことです。
浮気調査はケースバイケースでさまざまな調査内容になりますが、時間料金制と異なり調査時間が長くなっても見積もりで提示された費用で落ち着くケースが多いため、安心して調査結果を待つことができます。
パック料金制のデメリットは?
- 途中で調査を中断した場合の料金の取り扱いが不安
パック料金制のデメリットは、想定外に途中で調査を中断する場合の料金の取り扱いが不安定であることです。
例えば「想定の半分の時間で浮気の証拠をつかむことができた場合」や「調査中に依頼を中断する事情が発生した場合」に、料金が割引になるかどうか、解約料の取り扱いがどうなるかが探偵社によって異なります。
また、複数のパックやプランが選択できる場合に、調査途中で変更などの融通がききにくいという点もデメリットです。
この取り扱いは探偵社によって対応が異なりますので、依頼前に確認しておくことをおすすめします。
③成功報酬制
「成功報酬制」は、浮気調査に成功したら成功報酬が発生するという料金体系です。
この料金体系の場合、浮気の証拠をつかむことができなかった場合には成功報酬を支払う必要がないため、万が一の際には費用負担を最小限(着手金のみ)に抑えることができます。
なお、成功の是非に関わらず着手金の支払いは発生するパターンと、成功した場合のみ調査費用が発生するパターン(完全成功報酬制)があるため、依頼時にはその点を確認しておきましょう。
成功報酬制の相場とメリットは?
- 成功報酬制の費用相場は30万円~60万円
- 浮気調査に失敗した場合の費用負担を最小限に抑えられる
成功報酬制の費用相場は、「パック料金制」と同じく30万円~60万円ほどになります。
この料金体系のメリットは、なんといっても「浮気調査に失敗した場合の費用負担を最小限に抑えられる」という点です。
浮気調査はプロの探偵であっても必ずしも成功するとは限らず、十分な証拠をつかむことができないケースもあります。
何の証拠もつかめないのに、何十万円という費用を負担するのは納得できないでしょう。
この料金体系の場合は調査失敗時に支払う費用が着手金など限定的な部分になるため、良心的な料金体系として採用する探偵社が増えつつあります。
また、この料金体系を採用している探偵社は自社の調査力に自信があるケースが多く、安心して浮気調査を任せられるというメリットもあるのです。
成功報酬制のデメリットは?
- 依頼者と探偵社での成功の基準の認識違いがトラブルを生む
一見するとパック料金のような料金体系でありながらメリットばかりの料金体系であるように見えますが、デメリットがないわけではありません。
成功報酬制のデメリットは「浮気調査における『成功』の基準がわかりにくい」ことです。
例えば、浮気調査では「浮気の証拠をつかむことができた場合」もあれば、「十分な証拠をつかむことができなかった場合」や「浮気していないことが判明した場合」も考えられます。
特に問題なのは「浮気していないことが判明した場合」であり、探偵社によってこのケースを成功とするかどうかが分かれるのです。
なので、この料金体系で依頼する場合には「何をもって成功として扱うか?」を依頼前に確認しておくことをおすすめします。
浮気調査の費用に関するよくあるトラブルと注意点
浮気調査を依頼する際の費用に関するトラブルを避けるためには、どんなトラブルが発生しやすいのか、それを回避するためにはどうすれば良いのかを事前に把握しておくことが重要になります。
稼働計算型
1つ目のトラブルは「稼働計算型の料金設定」に関することです。
稼働計算型とは、調査員が調査を開始した段階で料金が発生する料金体系のことであり、上限時間を超えると次の稼働回数として計算されます。
例えば、1回の稼働上限時間を5時間とする場合において、10時から調査開始した場合の1回目の稼働限界時間は15時ですが、それ以降も調査を必要とする場合に1回の稼働で終了せずに調査を続行し、2回目の稼働として扱われます。
結果、1日で2回分の稼働時間が発生し、その分だけ費用が高額になってしまうのです。
この料金体系は依頼側にはわかりにくく、トラブルに発展しやすい料金体系となっていますので、この料金設定で浮気調査を依頼することはおすすめできません。
料金割り増しについて
2つ目のトラブルは「料金割り増し」に関することです。
探偵社の中には、「土日祝日の調査」に関して料金が割り増しになっているところがあります。
その理由は、平日勤務型の人の場合に浮気しやすいのが休日になる土日祝日であるため、浮気調査で証拠をつかむためには土日祝日に調査するケースが多いからです。
なので、パートナーが土日祝日に浮気の行動をする可能性が高い場合、土日祝日に料金が割り増しになるかどうかを依頼前に確認しておくことをおすすめします。
その他、依頼する内容が探偵社の料金割り増し設定に抵触するかどうかは確認しておきましょう。
追加料金について
3つ目のトラブルは「追加料金」に関することです。
探偵社に浮気調査を依頼する際には、場合によっては追加料金が発生して請求されるケースもあります。
注意すべきなのは、悪質な追加料金の請求に関することです。
悪質業者は見積もりの段階では安い費用を提示するのですが、調査後になって高額な追加料金を請求する可能性があります。
このケースの場合、見積もりの段階では内容が不透明で、追加料金に関する説明が十分になされてないことが多いです。
契約前の段階で必ず、追加料金の取り扱いに関することをしっかりと確認しておきましょう。
クーリングオフについて
4つ目に「クーリングオフ」について理解しておきましょう。
商品の返品に関するアクションとして知られていますが、実は探偵社との契約についてもクーリングオフの対象になるケースがあるのです。
ただし、その条件は限定的であり、1つ目に「契約書に署名捺印した日から8日以内」にクーリングオフの通知をしなければなりません。
問題なのは2つ目の条件で、「浮気調査の依頼を、探偵事務所以外で契約した場合である」という条件が難しいのです。
多くの場合は探偵社の事務所で契約しているため、基本的に浮気調査にクーリングオフは利用できないと考えた方が良いでしょう。
調査費用のトラブル回避のために契約書はしっかり確認する
5つ目に注意すべきことは「契約書の確認」です。
悪質な探偵社の場合だと、口頭では良心的な料金を提示するのですが、契約書には依頼者にとって不利な条件が記載されているケースがあります。
契約書に十分に目を通さずに契約してしまい、後にトラブルの原因になってしまうのです。
契約書を確認して、自分にとって明らかに不利な条件が記載されていないか、曖昧で後になってトラブルの原因になるような表現はないかなどを確認しておきましょう。
【1日・1週間・1ヶ月】調査期間別の浮気調査費用の相場
最後に、探偵社に浮気調査を依頼する際の費用について、「1日あたり」「1週間あたり」「1ヶ月あたり」の費用相場について解説します。
1日の浮気調査の相場
1日あたりの費用相場については「時間料金制」の計算式が参考になります。
例えば1日の調査時間を5時間とする場合、調査員は一般的に2~3人が担当しますので、調査料金は以下の計算式で求められます。
調査員1人あたりの費用8,000円、担当調査員3人、調査時間5時間の場合=8,000円×3人×5時間=120,000円
諸経費が別途かかる場合には、その金額として1~2万円程度をプラスで見積もっておくと良いでしょう。
1週間の浮気調査の相場
1週間あたりの費用相場は、時間料金制よりも「パック料金制」のほうが参考になるでしょう。
例えば1週間あたりの調査時間が20時間の場合だと、諸経費込みで30万円~40万円くらいが相場になります。
30時間の場合であれば、40万円~50万円くらいが相場になるでしょう。
1ヶ月の浮気調査の相場
1ヶ月あたりの費用相場は、料金体系によって変動すると考えた方が良いでしょう。
例えば「パック料金制、調査時間50時間」の場合であれば、費用相場は50万円~70万円程度を見積もっておくと良いでしょう。
一方で「成功報酬制、浮気調査に成功した」場合であれば、30万円~60万円くらいの費用が発生すると考えられます。
もし、時間料金制で1ヶ月も調査期間が必要な難しい案件だった場合、100万円を超える費用が発生するケースもあり得ます。
【まとめ】浮気調査の費用に関しては見積もり時にしっかりと確認しましょう
浮気調査の費用相場は、探偵社が設定している料金体系によって大きく変動します。
一概にどの料金体系が良いというわけではなく、依頼する調査内容の性質によってどの料金体系が適しているかが異なります。
重要なことは「依頼前に費用に関してしっかりと確認しておく」ことです。
浮気調査を依頼する際の探偵社選びは非常に重要で、悪い探偵社を利用してしまうと高額な料金が請求されて証拠も掴めない…などの最悪のケースも考えられます!
そこで現在探偵事務所で日々浮気調査をおこなっている私が中堅~大手まで36の探偵社を徹底的に比較しておすすめの探偵社を選びましたので参考にしてみてください!